今年に入って、というか年末ごろから歯のかみ合わせがおかしい。今まで当たってなかったところががちんと当たり、ゆっくり噛まないと、小石の混じったご飯を食べているような具合になる。
食事のときだけではなく、寝ているときも歯を食いしばろうとして、がちん、と歯が当たって目が覚めたりする。多分、ほんの何ミリのことなのだろうが、その何ミリが生活の質を大きく下げたりする。
困ったことだ、と思ったが、しかし気付いた頃にはその状態に慣れ、普通の速度で食事ができるようになった。人間の体はたった数ミリに大きな影響を受けるぐらいに精密で、同時に驚くほど雑にできていて、それは素晴らしいことであると思う。みずほ銀行のATMもこれぐらい精密で、雑であってほしい。